よろしい、ならば銭湯だ

諸君、私は銭湯を、かつての3丁目の夕陽を凌駕するような銭湯を望んでいる。
諸君、私に付き従う全日本公衆浴場業 生活衛生 同業組合 連合ギルド 諸君、君達は一体 何を望んでいる?

更なる銭湯を望むか?
情け容赦のない 熱湯の様な糞のような銭湯を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の娯楽を湯で満たす、嵐の様な銭湯を望むか?

「 銭湯!! 銭湯!! 銭湯!! 」

よろしい、ならば銭湯だ。

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする石鹸を握りしめた拳だ。
だがこの暗い闇の底で、商業主義、効率主義、マイホーム主義に、半世紀もの間堪え続けてきた我々に、ただの銭湯では、もはや足りない!!

大銭湯を!! 一心不乱の大銭湯を!!

ならば、船頭だ!

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屈辱の極みだ。
ビン先をそろえた牛乳ビンの横隊が 乾いた喉を蹂躙するのが好きだ 銭湯デビューの上京学生が 既に息絶えたシャンプーを 何度も何度も水をいれて使っている様など感動すら覚える。家庭風呂主義の風呂桶メーカーの営業マンを街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない。泣き叫ぶシャワーヘッド達が 私の降り下ろした手の平とともに、金切り声を上げてシャンプーを ザバザバと洗い流すのも最高だ。
よろしい、ならば銭湯だ
諸君 私は銭湯を 3丁目の夕陽の様な銭湯を望んでいる。 諸君 私に付き従う全日本公衆浴場業 生活衛生 同業組合連合ギルド諸君 君達は一体 何を望んでいる? 更なる銭湯を望むか? 情け容赦のない 熱湯の様な銭湯を望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界を湯で満たす、嵐の様な銭湯を望むか?  「 銭湯!! 銭湯!! 銭湯!! 」 よろしい ならば銭湯だ 我
最後の番台
我らはわずかに都内で750軒、全国でも4000軒に満たぬ敗残兵にすぎない だが諸君は 一騎当千の古銭湯だ と私は信仰している ならば我らは 諸君と私で総浴場数100万軒と1人の風呂集団となる 我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を 開けさせ思い出させよう 連中に銭湯の味を思い出させてやる 連中に腰に手をあてて飲む牛乳